サイトを構築する上でCPAを意識するのはとても重要なことです。では、CPAとは一体何のことなのでしょうか。CPAとは、ネット広告の費用対効果で表される指標(KPI)のことです。今回は広告運用に大事なCPAについてご説明していきましょう。
目次
CPAとは
CPAとは「Cost Per Acquisition」の略語で、実際の売上が1件上がるのに対してかかるコストのことを言います。顧客獲得単価とも呼ばれており、顧客を獲得するために行った対策にかかったコストを獲得できた顧客の件数で割って計算されます。
例を出してみますと、月に50万円の広告バナーを掲載して、そのバナーを経由して獲得した顧客が商品購入した件数が50件の場合の計算方法は、「広告費50万円÷商品購入数50件=CPA1万円」となります。
CPAとCPCの違い
では、CPAが分かったところで、これも費用対効果となるCPCも説明しておきましょう。CPCとは「Cost Per Click」の略で、クリック課金広告の効果についての指標となります。
CPAは、広告バナーなどで実際に売上が上がった時の費用がコンバージョン1件につきどれくらいかかったかという指標でした。それに対して、CPCはクリック1回されるためにかかった費用のことです。
つまり、実際に商品が売れた時の指標ではなく、クリックされるのにかかった指標になります。ネット上ではたくさんの広告があふれており、そのバナー広告やテキスト広告をクリックしてユーザーがサイトに来てくれればCPC1回の料金が発生します。
つまり、クリック課金=クリック保証広告と言い、CPCが高いほどユーザーがサイトによく来てくれていることになりますから、売上アップが上がりやすくなります。
CPAを下げることでコストが下がり、CPCを上げつつ費用は削減んしていくという対策をすると、売上アップに大きな影響が出てくるということです。
CPAを下げるためにできる方法6選
これまでのお話を考えると、費用対効果となるCPAを下げた方がコストが下がるわけですから、むやみやたらとコストのかかる宣伝をしない方が良いということです。
ですが、CPAが下がっても獲得できる顧客が減っては意味がありません。では顧客の獲得数が減らず、売上を保ったままCPAを下げるにはどうすればよいのでしょうか。
①キーワードの選定
広告を出すことで売上を上げるのではなく、広告を出さなくても訪問してくれるサイトにする必要があります。そのための対策としてSEOがしっかりできていれば検索上位に上がり、訪問客も多くなるはずです。
そこで必要なのがキーワードの選択です。ユーザーが気になるキーワードや、コンバーション率が高いキーワードでコンテンツを増やしていきます。まずはスモールキーワードで、できるだけ多くのテストをしてキーワードの選定をしていきましょう。
②無駄なクリックを避ける広告文にする
ライティングスキルやマーケティングスキルが必要になりますが、ユーザーの興味を引くキャッチコピーを書き、サイトに訪問したくなるような広告文を書くことが必要です。
これで、無駄なクリックが無くなり、見込みユーザーのみがサイトに訪れるようになります。
③広告配信の設定を変えてみる
広告を出す時間帯によって売上が変わることはよくあります。ですので、今配信している広告の時間帯や地域、曜日をターゲットとしているユーザーが閲覧しやすい時間帯や地域に変更してみましょう。
④ランディングページの効果を試す
ランディングページは多い方が良いでしょう。内容を変えてA/Bテストを試していき、効果の出方を見ていきましょう。わかりやすい説明になっているか、問い合わせボタンは目立っているかなどを確認しましょう。
いまやユーザーの大半がスマホで検索・購入する時代ですので、スマホでのページの見え方も重要です。
⑤お得感を出す
売上が上がっている広告の特徴を見てみると、「無料」や「お試し」といった言葉が目につきます。これは、サイトに訪れるハードルを下げるための効果的なキーワードです。
広告のキャッチコピーや説明文に「無料」や「お試し」という言葉を使って、お得感を演出しています。こうしたキーワードはジャンルによっては抜群の効果を発揮し、ユーザーのクリックハードルが下がり訪問しやすくなります。
⑥使いやすいサイトにする
ユーザーは、誰もがネットを使いこなしているわけではありません。どちらかと言えば、ネットの使い方がよくわかっていない人の方が多いのです。
ですので、デザインや内容も大切ですが、ユーザーが使いやすいサイトでなければ滞在時間は短くなり、サイトを開いた瞬間「面倒くさい」と感じればすぐに閉じられることもあります。
ユーザーの滞在維持間の確認は必須で、常に使いやすいサイトか見直すことが大切です。
まとめ
CPAを下げることはラクではありませんが、CPAが下がれば利益も上がります。売上が5,000円でCPAが5,000円では意味がありませんし、稼働している労力を考えればマイナスになります。
これまでお話した内容を実践してみて、なかなかCPAが下がらない場合は、リターゲティング広告を試してみてください。Googleではリマーケティングと言われていますが、ユーザーにしつこく広告が行くのであまり実践していない人が多い方法ですが、確実にCPAが下がる方法と言われています。
限度やタイミングが重要な方法ですので難しいところもありますが、CPAを下げるには有効な方法です。