「クリックされるディスクリプションの書き方を知りたい」「ディスクリプションはそもそもなぜ重要なの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。CTRをアップさせるディスクリプションのコツや、ディスクリプションが重要な理由について詳しく解説します。
目次
ディスクリプションとは
ディスクリプションとはHTML文書のヘッダー部分に記述するメタ情報のひとつです。HTML内で<meta name=”description” content=”〇〇〇“>というタグに記載されている〇〇〇が、そのページのディスクリプションとなります。
ディスクリプションに書かれた内容は、検索エンジンの検索結果画面にページ概要として表示されることが多くなります。表示されることが「多くなる」と書いたのは、キーワードとマッチした場合にのみ検索結果画面に表示されるからです。キーワードがマッチしなければ、代わりに本文から適切な文が抜粋されて表示されます。
ページの説明文を検索エンジンや検索ユーザーに伝える役割を担っています。直接SEOに影響を与えることはありませんが、ディスクリプションを工夫することで、検索ユーザーを惹きつけクリック率を向上させることが可能です。
ディスクリプションはクリック率に影響する
ディスクリプションはSEO対策において重要です。なぜならディスクリプションはクリック率に大きく影響するからです。
検索ユーザーは、必ずしも最初に検索結果1位のページをクリックするわけではありません。あなたも、2位以下のページを最初にクリックしたことがあるのではないでしょうか。ユーザーは「自分が持つ疑問に対する回答がそのページに記載されているかどうか」をタイトルやディスクリプションを読んで、瞬時に判断しています。
ページの中に自分が求めていることが書かれていると思えるディスクリプションであれば、確実にクリックするでしょう。
さらに、ディスクリプションを上手く活用することによって、タイトルだけでは伝えられない情報を補足したり、他のページよりもいかに自分のページが優れているかをアピールしたりすることができます。
順位には関係なくても重要!
ディスクリプション自体はgoogleの検索順位に直接影響しません。しかし、ディスクリプションはユーザーがそのページをクリックするか否かを判断するための要素となるため、重要です。
せっかく自社のページが上位表示されていても、ディスクリプションがページの魅力を伝える文面でなければ、ユーザーはそのページをクリックして読んでくれません。もしも検索順位が上位であるにも関わらずクリック率が低い場合は、ディスクリプションを見直し、こだわった方が良いでしょう。
ディスクリプションの文字数は?
ディスクリプションに入れる最適な文字数は、PCなら120文字程度、スマホならPCよりも短く、50文字程度が目安です。文字数を超えた部分は検索結果ページで「…」と省略されてしまいます。必ずしも120文字以内、50文字以内にこだわる必要はありませんが、伝えたいことが途切れてしまうことがないように注意しましょう。
スマホでは、表示されるディスクリプションは50文字程度と短いです。そのため、ディスクリプションの前半50文字に、必ず表示させたい部分を入れるようにしましょう。
この工夫をすることで、スマホでは必ず表示させたい50文字が表示され、PCでは前半の50文字を含め全部で120文字を表示させることができます。検索キーワードによってはディスクリプションの記述が検索結果に表示されない場合もありますが、有効な対策となります。
2017年12月から、検索結果においてディスクリプションは最大250文字程度表示されるようになりました。
しかし検索結果に以前よりもたくさん表示されるようになったからといって、ディスクリプションを長くすればいいわけではありません。なぜなら、ディスクリプションを変更しても、ユーザーを惹きつける効果は薄いからです。効果が出ない理由は2つあります。
第1の理由に、ディスクリプションで記述した文章は、必ずしも検索結果画面に反映されるとは限らないからです。検索キーワードによってはディスクリプションに記述した文章を全く使わずに、google側がコンテンツから自動的に文章を抜粋したものになってしまうこともあります。この場合はディスクリプションを変更しても表示されませんので、効果はありません。
第2の理由に、ユーザーはディスクリプションを一文一文精読しているわけではないからです。ディスクリプションの文章を長くしても、ユーザーは端から端まで読むことはしませんので、クリック率が上がる見込みは薄いでしょう。
これらのことから、以前の表示文字数120文字を目安に、どうしても表示させたい情報があれば追加で書くような対応でよいと言えます。
ディスクリプションを書く時に守りたい5つのルール
対策キーワードを必ず含める
コンテンツの重要なキーワードを必ず含めるようにしましょう。
検索ユーザーは必ず何かのキーワードで検索するため、ディスクリプションにキーワードを含めることは当然です。ユーザーは検索したキーワードがディスクリプションに含まれていなかった場合、そのページに自分の知りたい情報が載っていないと判断してしまい、クリックしてくれません。
検索キーワードが含まれていると、ユーザーは知りたい情報がそのページに載っていると判断します。さらに検索結果ページでは検索キーワードが太字になって表示されるため、ユーザーは視認しやすくなりクリック率が向上します。
ただし、ディスクリプションの中に不自然にキーワードを詰め込むなど、やりすぎには注意しましょう。googleからペナルティを課されると、自社のページの検索順位が下がったり、検索結果に表示されなくなってしまったりする可能性もあります。
サジェストワードも含める
ディスクリプションには、軸となるキーワードはもちろんですが、一緒に検索されそうなワード(サジェストワード)も含めましょう。軸となるキーワード以外からのアクセスを得ることができます。
例えば、「マンション」が軸となるキーワードであれば、「おすすめ」や「口コミ」など選び方に関わるキーワードがサジェストワードとして考えられます。「机」が軸となるキーワードであれば、「疲れない」「椅子」などがサジェストワードです。
検索したワードが2つともタイトルやディスクリプションに含まれていると、ユーザーは自分の探している情報がここにあるとクリックしてくれるはずです。様々なワードから検索ユーザーを集めることができれば、クリック率は上がります。
どのキーワードを優先してディスクリプションに入れるのかは、自社サイトの強みから決めましょう。もちろん、コンテンツに全く関係のない言葉を入れてはいけません。ページの内容に合っていないキーワードでユーザーをサイトに引き込んでも、即離脱されるだけです。さらに、サイトの信頼も失うことにつながりかねません。
一緒に検索されそう、かつタイトルに入れられなかった重要なキーワードを組み合わせて、検索ユーザーにとって魅力的なディスクリプションを作成するようにしましょう。
ページごとにオリジナルのディスクリプションを設定する
ディスクリプションはページごとに記述し、内容を重複させないよう気を付けましょう。
googleは各ページがユニーク(他のページと重複していないオリジナル)であるべきだと考えています。そのため、ディスクリプションが重複していると、重複しているコンテンツがあると判断される可能性があります。その場合、フィルタリングをかけられ、検索結果に表示されない可能性があります。
ユニークなディスクリプションを設定することは、googleの公式ヘルプでも推奨されています。ディスクリプションの重複がないかどうかは、サーチコンソールで確認しましょう。
ページ内容を正確に表した説明にする
ディスクリプションのそもそもの意味は「説明文」です。そのため、基本的にページ内容を正確に表したものにする必要があります。これはクリック率を上げたりすることよりも、より本質的で重要な部分です。
googleのヘルプページにも記載されています。
質の高い説明を使用する。最後に、説明はコンテンツを正確に表したものである必要があります。メタディスクリプションは、ユーザーが見るページには表示されないため放置されやすいものですが、質の高い説明はGoogleの検索結果に表示されることがあり、検索トラフィックの質と量の改善に大いに役立つ可能性があります。
引用:検索結果に効果的なタイトルとスニペットを作成する – Search Console ヘルプ
簡潔な文で記載する
ディスクリプションは軽視されがちな部分ですが、クリック率に大きな影響を与えます。クリック率が良ければ結果的にSEO対策にもポジティブな評価が与えられます。だから、わかりやすく、簡潔にまとめることはディスクリプションで最も大切なことです。誰が読んでも内容が分かる簡潔な文章にまとめましょう。
検索ユーザーはディスクリプションを読んで、そのページに訪問するかどうかを判断します。「ページにどんな内容が書かれているのか」や「このページを読めば、訪問者にとってどんなメリットがあるのか」をしっかり検索ユーザーに伝えるようにしましょう。