年々グローバル化が進んでいく日本では、高度な語学力やコミュニケーション力を持つ外国語大学生が、企業にとってボーダーレスな戦力となっています。
外大生の多くは、航空、旅行、ホテルを始め、外資系企業や商社・物流の語学力を活かせる業界や、外資系金融機関や国際部門を持つメーカー企業への内定を目指し、就職活動に取り組んでいる学生が多い傾向にあります。
海を越えて活躍する素晴らしい人材を確保するためにも、どのような企業理念、会社の雰囲気、また企業説明会や採用面接を求めているかをお伝え致します。
協調性を重視せず、個々のスキルを引き出すべき
日本の企業説明会や採用面接を覗くと、日本独自の少々堅苦しい雰囲気で行われている事が多いのが現状です。決まったスーツスタイルにパターン化された髪型やメイク、、、日本の就活はもはや個性を排除するようなシステムへと年々変化しているように感じます。
日本では”出る杭は打たれる傾向”がありますが、海外では人種差別の撲滅やジェンダーレスが幅広く受け入れられているように、外見における個性を嫌うような考え方はしません。日本文化にとって協調性はとても重要な項目ですが、会社に必要な即戦力とはそれよりも「与えられた仕事を正確かつスピーディーにこなせる」人材ではありませんか?
外大生は、帰国子女や留学経験のある学生が多いのはもちろん、大学在学時にも言語や文化を外国人講師から日々学んでいる為、思考が海外寄りです。すなわち、型にはまる事を嫌い、個性を最大限に尊重する気質があります。
しかし、一見日本では敬遠されがちな個性を持つ外大生も蓋を開けてみると、コミュニケーション力や対人スキルに人一倍優れていたり、幅広い教養を持っており、グローバル社会にフィットする学生が非常に多いはずです。型にはまらないグローバルな企業を目指す為にも、ぜひ中身や実力を重視した選考行い、即戦力のなる人材を採用しましょう。
一方的な説明よりも学生とのコミュニケーションを大切に
会社説明会では企業理念や、会社概要、求める人材を人事担当の方が説明する時間が必ず設けられるかと思います。しかし、海外思考を持つ外大生にとって一方的な説明を長々と聞く時間は、少し退屈な時間とも言えるでしょう。
もちろんそういった説明は必須項目ですが、それよりも今後ロールモデルとなり得る先輩方と直接話せる機会を設けるなど、コミュニケーションを取れる時間をより多めに確保する事が望ましいでしょう。
実際の1日のスケジュール、仕事に対するやりがい、今後の目標など仕事に関することはもちろん、休日の過ごし方やスキルアップの為に日々努力している事など、、、実際の先輩方の話から、自身が企業に就職した後のイメージを具体的に持つ事が出来る、そんな説明会を求めているかと思います。
一方的な説明の時間を極力減らし、質疑応答の時間や先輩方との触れ合いの時間を大切にし、入社後のより具体的なイメージ像を学生が持てるよう心がけましょう。
国際部門がある企業は、外大生にとって魅力的
外大生は4年かけて掴んだ自身のスキルが武器となる、グローバル事業を展開する企業に魅力を感じる傾向があります。「必死に培った語学力を出来るだけ活かしたい」「日本と海外の架け橋になりたい」など、そういった夢が叶えられる企業に就職出来る事はこの上ない幸せな事ですよね。
グローバル思考を持った学生は、企業の為に働く事はもちろんですが、加えて自分自身のスキルアップや夢を叶える事に対しても同じだけ大切にしています。実際に企業に就職し、スキルを磨いていけば具体的にどのような道が開けるのか、自身の目標と合致するかを具体的にイメージ出来るよう、外大生にとって魅力的な部分(海外事業展開など)は積極的に伝えていくと良いですね。
最後に
日本の就活システムや選考において重視する点の視野を少し変えることだけで、企業拡大への重要な即戦力となるポテンシャルの高い人材を見つける事が出来ます。このような外大生の特徴を受け入れながら、見合った企業説明会や採用面接を行う事で、より良い人材確保と会社の成長へと繋げていけると良いですね。