みなさんは、フッターリンクをご存知でしょうか?また、フッターリンクがSEOに効果があるのかどうか、気になっている方も多いのではないかと思います。今回は、フッターのSEO効果について解説していきましょう。
フッターリンクとは
「ヘッダーとフッター」と言う言葉はよく耳にする言葉だと思います。
この有名な二つの語源として、ヘッダーは「head、頭」=上の部分で、フッターは「foot、足」=下の部分となりますので、フッターリンクとはサイトページの下部に貼られているリンクの事をさします。
では、SEO業界において、なぜ「フッターリンク」という言葉が生まれたのでしょうか?理由としては、SEO対策においての「内部リンク」と言う手法が挙げられます。
内部リンクとは、サイト内部の各ページに遷移しやすくするように関連する情報位置にリンクを貼って、サイト訪問者を誘導しやすくさせることです。
これはサイトに来訪したユーザーだけでなく、サイト評価を決めるクローラーが巡回した時にもサイト遷移しやすくする、クローラー対策としての効果がその狙いとして考えられます。
そう考えれば、サイトユーザーの利便性を高めればクローラーも同じサイト導線をたどり利便性を認知し、評価を上げてくれることに繋がります。すなわちユーザビリティを高めれば必然的にサイト評価は上がると言うことです。
しかし、このフッターリンクが本当にSEO対策として有効なのでしょうか?また、Googleは正式に「フッターリンク」をサイト評価として認めているのでしょうか?
フッターリンクはSEOに効果なし?
基本的にGoogleのアルゴリズムについて、概要は発表されているものの詳細までは明らかにされていません。そのためSEOに関する様々な情報は、サイト運営者やSEO業者間がサイト評価に繋がるであろうと予想を立て、憶測を持って公開しているケースが往々にして存在します。
簡単に言うと、巷には根も葉もない噂が正式な情報として溢れているのが現状です。そしてまさにこの「フッターリンク」もその一つです。
このフッターリンクについてのSEO効果について、グーグル社のWebマスタートレンドアナリストであるジョン・ミューラー氏によれば、「フッター部分のリンクはコンテンツとみなさない」とし、サイト評価の対象外としていることがわかっています。
この話を紐解くとフッターだけでなく、ヘッダーや横カラムも評価対象外になると言えます。ただし、ここでのポイントは内部リンクが悪くて評価対象外にしているのではなく、「コンテンツ」として見ていないからという点です。
リンクが悪い訳ではありませんので、そのあたりはご安心下さい。しかし、評価対象外だからと言ってリンクが多すぎると、クローラーからスパム判定される可能性もあります。もしスパム判定を受ければ、サイト評価を下げてしまいます。
あくまでもユーザーに必要な情報や導線のためにフッターリンクを使用することを心がけましょう。
フッターリンクはペナルティにならない?
こちらも業界の噂ではペナルティ対象と言う話も聞きますが、グーグルのジョン・ミューラー氏の話ではペナルティ対象外と言われています。あくまでも評価の対象ではない分、作為的な意図が見受けられないリンクでない限り、ペナルティにはならないと言うことです。
フッターリンクはユーザーのサイト遷移上あった方が便利ではあります。しかしコンテンツと言う捉え方の利便性ではなく、来訪者を迎える上での基本設計なのであって当然と捉えるべきでしょう。
あくまでも評価になるのは内部リンク先の情報であり、リンク自体は評価対象にもならず、多くリンクが貼られているからといってペナルティになることでもないと言うことです。
まとめ
フッターリンクに関するSEO効果やペナルティの有無を理解することができたと思います。巷で噂になっているフッターリンクはサイト評価対象外であり、度を超える(非常識的な)内部リンクでない限り、ペナルティにもなりません。
内部リンクはあくまでもサイトユーザーの利便性を考えた構成で作り、必要最低限のコンテンツを用意することでユーザーの利便性が上がり、PV数も伸びると思います。その状況に応じて検索クローラーも評価をしてくれますので、まずはユーザーを中心にコンテンツを考えましょう。
また、Googleのアルゴリズムは定期的に更新されますので、いつ評価対象が変わるかはわかりません。サイト運用者であれば定期的にグーグルのサイトに訪問し、常に新しい情報を見る癖をつけましょう。
一般の情報サイトでも広い情報は拾えますが、情報の信憑性に欠けるサイトもたくさんありますので、重要な情報は大元のサイトで取得することをおススメします。