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IT企業の選考でコーディングテストを実施するメリット・デメリット、注意点


ここ最近では、IT企業の採用活動に変化がみられています。履歴書や面接だけで終わる場合だけではなく、コーディングテストを実施する会社も増えています。「これからコーディングテストを導入したい…」そう考えている採用担当者の方に向けてメリットやデメリット、注意点を解説していきます。

コーディングテストを実施するメリット

まず前提として、「コーディングテストの環境を社内で構築するには膨大なコストがかかる」とマイクロアドが述べています。そのため、ある程度資金面での余裕がある企業を中心にコーディングテストを実施している傾向があります。

また、コーディングテストは選考フローのエントリーシートを提出した後、面接を行う前に実施されることが多いです。

工数削減

実際にコロプラ(ゲームプログラマー、サーバーサイド、インフラエンジニアを募集)やマイクロアド(サーバーサイド、インフラ、機械学習エンジニアを募集)といった会社がコーディングテストを実施しており、面接の後に立ち会ってアンケートフォームへの回答を待つ20分という時間を削減でき、コーディングテストによってある程度スクリーニングできることからエンジニア面接の通過率も上がったそうです。現場エンジニアの工数削減にもつながっています。

コロプラの採用担当者は「人事側の属人的な面接も、多少緩和されたのかなと思います。人事が複数名いるのですが、人によってエンジニアへの理解度はまちまちだったりして、キーワードベースの人もいれば、そのキーワードが何なのかまで理解している人もいたりするので、そこを技術の点数で測ることによって、一定ラインの選考基準ができ上がった」と述べています。

例えば、コロプラのコーディングテストは、エントリーシート提出後の面接に入る前に実施され、コロプラでは「ゲームプログラマー向け」のテストで、解答時間は75分、35問から14問を選択します。必須問題として、プログラムの基礎知識を問題にしています。「サーバーサイド&インフラエンジニア向け」に出題しています。

また、コロプラの採用担当者は「コンピュータサイエンスの基礎の部分をテストで中心に見ているケースが多い」と述べています。

マイクロアドの採用担当者は、「どの言語を選択しているか」「コードをどれだけ綺麗に書くか」のこだわりを重視しており、マイクロアドっぽいか、自社のエンジニアと一緒にやっていく事ができるかを見ています。

そして、面接ではコロプラ、マイクロアド共にコーディングテストの内容を深掘りした質問を行っています。テストでどうしてそのコードを書いたのかを徹底的に聞くことで(専門知識を中心に問う)、その回答によって自分の会社に合うかを判断できます。

さらにスマートキャンプ株式会社(フロントエンド、バックエンド、情報システム管理者を募集)では、今までカジュアル面談→技術面接→カルチャーマッチ面接→最終面接という流れで選考を行っていました。

しかし、どうしてもその面接の時間内に「網羅的かつ志向性まで深ぼった質問を属人化せずに実現」するのが難しいことから、コーディングテストの導入をしました。効果として、オブジェクト指向や関数型の知識の深さ、エラーバンドリングや設計思想を分析できるようになったと述べています。

コーディングテストを実施するデメリット

応募者の心理的負担が増える

マイナビは2020年卒業予定の大学生・院生を対象とした特別調査「マイナビ AI推進社会におけるキャリア観に関するアンケート」で、学生の75%がAI・IT職種を「志望しない」と答え、理系女子では81%を占めている、という結果を発表しました。

このことからもIT業界を志望する人はもとから少なく、コーディングテストを実施することでさらに応募者の心理的負担は大きくなると考えられます。

コーディングテストを実施する際の注意点

求めるレベル、採点基準を明示する

実際にリクルートコミュニケーションズ(ソフトウェア、機械学習、DevOpsエンジニアを募集)は、エントリー後にコーディングテストを実施しており、バックエンドのプログラムを組めるレベル(確率やデータのシュミレーションなど)、採点基準は回答の正解率、分かりやすいコード、コードのセンス、処理速度を採点基準としています。

求めるレベル、採点基準を明示することで、採用活動をスムーズに進めることができます。

まとめ

コーディングテストを実施する際は、上記のことを意識して採用活動を円滑に進めていただければと思います。