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マイナビウーマン記事の非公開化から学ぶネットユーザーの考え方

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マイナビウーマンは2018年3月31日、「マイナビウーマン」「マイナビウーマン子育て」の一部記事を非公開にしたと公表しました。同サイトは29日に、「えいっ!ピルを飲まずに生理日を遅らせる6つの裏ワザ」という記事を、内容が不適切との指摘を受けて削除したと発表していました。また削除した記事以外にも不適切な記事があったことにより一部の記事を非公開にしました。

一部には「ネットの情報を信じる方が馬鹿」という意見もあり、私も全面的には信じていない派です。2016年の医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」の謝罪会見では南場智子さん自身も「インターネットの情報は信頼できない」と発言しています。

しかしながら、ネットの信頼性が損なわれると弊社もSEO対策で上位表示を狙っていたり、オウンドメディアをしているだけに複雑な心境で見守っています。調べものをしたときにググることも多いですし、有益な情報サイトも多いです。

サービスの使い方を説明する記事に比較的多いですが、サイトリニューアル前の記事やアップデート前の記事が上位表示されていたり「情報が古くて現在進行形だと間違っている記事」もありますし、仮に間違っていても書いた本人に責任を負わせるのも違う気がします。

(もちろん上位表示を狙っているのでしょうけれども)上位表示させているのはグーグルであり、書いた本人ではありません。必ずしも悪気がないケースも多いと思います。

ただ、健康情報ですと悪気があるないの問題ではなく、生死に関わる判断をミスリードさせてしまう危険性もあるので無視できる問題ではありません。今回のマイナビウーマンの記事も生死には直接的な関与は薄いですが、間違った健康情報としてはそれに近いと思います。

情報の正しさを確認しなかったり、間違っているのを知っていながら書くのはダメですが、一方で、薬の副作用や病気の症状など健康情報に関して「あくまで個人の体験談」「使用した感想」が知りたい人もいると思います。それらを一律にダメとするのも考えものです。難しい問題です。仮にマイナビがサイト閉鎖しても同じようなサイトが出てくると思います。

インスタグラムやユーチューブが盛り上がっていますが、まだ大半はGoogleなど検索が中心。グーグルやヤフーがなくてはならない生活において、利用者一人一人が「正しい情報とは」、何を正しいと考えて、どう判断するのかが問われているのかもしれません。

追伸:騙される人を減らすためにも学校教育でリテラシーについて教えるのが一番いい方法だと思うんですけどね。

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