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採用ホームページ制作で絶対に失敗する4つのケース

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採用を強化するために必須なのが採用ホームページ。採用難の現在ではほぼ必須のツールと言えるでしょう。自社の魅力を伝え、競合他社と差別化を図るためにも、しっかりとした採用ホームページが欲しいと考える採用担当者が多いと思います。

一方で失敗したという話を多く聞くのが採用ホームページです。色々な原因がありますが、採用サイト制作会社からすると、「あぁ、これ失敗するパターンだ。」とわかる場合が多々あります。これまでどんな会社が失敗してきたのか、私が実際に見たり、聞いたりした失敗内容をまとめました。

失敗例1:多くの人を巻き込みすぎ

採用サイトのリニューアル発注にあたって、社内プロジェクトとして、社長、デザイナー、エンジニア、採用担当者の4名体制で進めることになったアパレル会社のA社。関わってくる人が多くて、責任者(ディレクション担当者)が曖昧な場合は必ず失敗する王道のケースです。

代表取締役「自社の商品やサービスを大きくアピールして」
デザイナー「洗練されたカッコいいデザインを採用すべき」
エンジニア「SEO対策やセキュリティ対策は万全ですか?」
採用担当者「応募者の量を確保しつつ質も担保してほしい」
アドバイザー「目的(コンセプト)をブレストしてみよう」

それぞれの意見は正論ではあるものの、方向性やコンセプトといった全体のバランスが崩れてしまい大幅に予算オーバーしてしまうのはよくあるケースです。自分の立場や聞きかじった知識を発言し放題になると、全くまとまりません。さらにアドバイザーなる社長の知り合いが登場するとさらに混乱をきたします。

こうなってしまうと制作期間も大幅に増えてしまい、制作費も高くなってしまいます。制作予算が300万円以上あれば全ての要望に対応してくれるかもしれませんが、100万円以下の場合は要望や機能を削る必要が出てきます。

また「とりあえず言われたことだけやろう」となって、ごちゃごちゃとした使いづらい採用サイトが出来上がる可能性もあります。

予算次第ですが100万円以下で制作できるような簡単な採用サイトの場合は採用担当者が一人で制作会社とやりとりをすることをおススメします。どんなにメンバーが多くても2、3名が限界。この人数であれば意見が分かれることなく進められます。

失敗例2:イメージが固まっていない。

「どういうデザインのサイトにしたいですか?」「目標とするサイトはありますか?」と聞いたときに「まだ決まってない」「ヤフー株式会社や株式会社サイバーエージェントみたいなカッコいいサイト」と回答されると、苦労するパターンの定番です。

ページ構成、制作スケジュール、プロジェクト予算、サーバの選定、デザイン性、コンテンツ企画、社員インタビュー調整、キャッチコピー、レスポンシブデザインの有無、使い勝手など、採用サイト制作において検討すべきものがたくさんあります。

様々な要望の中で、絶対に譲れないもの、譲歩できるものを明確にします。目的と運用イメージがはっきりすると、今度はそれを体現している目標とすべきサイトを見つける作業をします。

例えば競合他社の採用サイトで、気に入ったページやコンテンツをはっきりとさせておくことで、制作業者に具体的なイメージ、必要な機能、デザインの方向性を伝えることができます。

また、目標とするサイトをいくつか用意する場合は、それぞれを見たときに矛盾点がないかもチェックします。高級感と親近感など、対極にあるものを並べてしまって採用サイト制作業者に伝えると、採用サイト制作会社も混乱してしまいます。デザイン、コンテンツ、機能、それぞれで矛盾のない説明ができるようにします。

失敗例3:運用面の想定ができていない

採用ホームページ制作では「OPENしたらゴール!」と考えてしまいがちですが、重要なのはスタートした後の運用です。運用を考慮せず、制作して大失敗したのが専門職に特化した派遣会社のB社。

いざ思っているとおりに完成したはずだった求人サイトですが、運用してみて初めてCSVアップロード機能と、CSVダウンロード機能が必須だったことに気づきました。

しかし時すでに遅し。追加見積りは膨大な金額になり、予算オーバー。使い勝手の悪いサイトをその後も使わざるを得ない状況になりました。

掲載する求人数の最大数の想定は何件なのか、今後増える見込みはあるのか。更新頻度は毎日なのか、毎週なのか、どういった更新作業があるのか、求人を掲載するまでの社内体制はどうするのか、求人原稿は誰がいつ作るのか。運用に必要な詳細な情報を明確にしておきましょう。求められる機能が明確になってきます。

失敗例4:納品後の付き合い方を決めてない

失敗例3でも紹介していますが、採用サイトは完成後の運用も大事です。そのため採用制作業者と納品後(完成後)の付き合い方やサポート体制を事前に明確にしておく必要があります。社内の人間で対応できるのか、継続して修正を依頼するのかを決めていないと失敗します。

運用費に毎月2万円の契約をしてしまって失敗したのが専門商社C社。実はほとんど依頼することがありませんでした。採用サイト制作会社は「更新の大小に関わらず、運用委託に月間2万円」というサービスに、あとあとのリスクを考えて契約したものの、実際にはほとんど依頼することがないという悲しい状態だそうです。

まず採用サイトの更新頻度はどれくらいなのか。自分たちでは出来ないのか。運用を委託する必要があるのか。委託する場合はどの程度委託するのか。その場合の料金は発生するのかどうか。等を決めましょう。

例えば新店や閉店の情報を不定期で更新してほしい。更新頻度は平均して月1回程度。と事前に伝えることができれば、「それであれば機能はこれくらいでも問題ない」「サポートは無料でも問題ない」という提案がもらえるかもしれません。社内の予算や、社内体制、運用業務内容などを踏まえてこれを決めておくと、業者選定の基準にもなります。

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アルバイト・パート採用や中途採用を意識した採用サイトに必要不可欠なコンテンツ支援もおこなっています。

まとめ

採用サイト制作における失敗事例を4つまとめました。採用サイト制作の場合、発注前に決めなければいけないことは多々ありますが、人気企業を模倣したカッコいいサイトを目指すのではなく、教育制度やキャリアプラン等の欲しい情報が簡単に見つかるわかりやすい採用サイトを目指してほしいと思います。

採用サイトは最初が肝心です。明確に全てを決めておけば良いサイトを、低価格の料金で、短納期スケジュールで制作することができます。自己満足に陥るのではなく、ユーザー目線を大切にした採用サイトを作ってくださいね!

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