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元自衛隊員から学ぶ自衛官募集の入隊条件や注意点


自衛隊の採用は大学卒業者向けのコースから中学卒までを対象にした多種にわたるコースがありますが、この記事では年齢18〜32歳、中卒以上で募集している「一般曹候補生」と「自衛官候補生」というコースの採用について元自衛隊員から聞いた内容を書いていこうと思います。

成績や学歴不問

一般曹候補生と自衛官候補生の採用については年齢幅の広さと学歴不問ということで当然ながら学業成績は問われません。良好な実績があればなお良いという捉え方を募集採用側はしています。

成績や学歴不問でも体力がないとダメ?

体力についての質問が非常に多いですが、基本的に体力は関係ありません。体力は入隊後に教育訓練で身につけることになります。

いまどき大学に至るまで文化部なり帰宅部である人は珍しくありません。また社会人になるとスポーツをしている余裕がなかったりしますので、そこも考慮しています。従って消防士や警察官採用と違って入隊試験時に体力テストもありません。

規則や勤務形態は厳しい?

これについては否定しません。災害時の対応も任務としてあり24時間365日で駐屯地・基地では隊員が交代しながら何かあれば直ぐに災害派遣できるような態勢をとっています。このため場合によっては勤務時間が8時間を超過する場合があります。

しかし公務員であるため、いわゆるブラック企業に比べると確実に休日をとらせるような仕組みです。もし職場の都合で休めない残業が多いということになると、それは自衛隊のシステムにおいて職場の管理者の能力不足と判断され該当管理者は評価が下げられ改善をするように指導が入ります。

重視するのはコミュニケーション力

では自衛隊でほとんどの隊員に重視しているのは何かというと、組織・チームにおいてコミュニケーションができるかを重視します。国を守るのにそれで良いの?と思われるかも知れませんが、実は入隊段階ではそれだけで十分です。

理由としては、組織内での教育システムの確立と公務員として安定した給与があることで中途退職者が少ないのが現状です。

物憶えの悪さ、要領の悪さは気にしない

物憶え、要領の良し悪しは気にしません。仕事を憶えるスピードは人それぞれであり個性の一つです。経験上、仕事が早いけど雑な人がいれば、多少遅くとも丁寧でミスが少ない隊員もいます。

自衛隊の強みは人を育てる仕組みがしっかりあることで、専門学校のような機関も自衛隊内にいくつもあります。

充実した教育システム

そして一般企業と大きく違うとしたら、仕事の技術を教えるだけでなく部下の教育や指導をする方法を教育するカリキュラムもあることです。

適性検査による適材適所な人材配置

また自衛隊は適性検査を行い、よりその人に合った職務に従事させることができます。

それでも足りない人員、その対策

採用基準がそこまで高くないですが、視力など健康面で基準が厳しいこと、採用人員枠が数千人規模なので人員不足であるのが現状です。そこで活躍するのが「広報官」と呼ばれる募集・広報に特化した自衛官です。

広報官は全国の街中にある募集事務所で自衛官採用面接だけでなく、募集がない時期でも普段からPRや広報を兼ねて様々な大学や高校にアプローチする他、自治体にも足繁く通い常に自衛官募集に対し理解を深めていただくような活動を行っています。

ただし訪問許可を受けた学校でも基本的に学生に対しては広報官から直接的な募集のアプローチはできません。あくまで自衛隊の説明や入隊試験案内説明程度であって受験申し込みは希望するご本人の意思となります。

このような地道な募集広報を年間通じて行うことで、地域の方により自衛隊のことを知ってもらい自衛官の採用に対してのハードルを下げるよう活動をしています。

まとめ

組織内で教育できる環境を構築し、スキルは高くなくともコミュニケーションが取れる人材を採用し育てていくのが自衛隊の採用手法です。短いですが以上で自衛隊から見る人事採用の解説でした。